日々のでんチャン2002年10月〜12月

過去のでんチャンの2002年8-9月に行くっぴ?

過去のでんチャンの2002年6-7月にいくいく?

過去のでんチャンの2002年4月5月に往こうよ!

過去のでんチャン2002年3月に行くにゅ?

過去のでんチャン2002年2月に行かない?

過去のでんチャン2002年1月に行くん?

過去のでんチャン2001年12月に行く?

過去のでんチャン2001年11月に行くの?

過去のでんチャン2001年10月に行けば?

過去のでんチャン2001年9月に行くん? 

過去のでんちゃん2001年8月へ行くう?

過去のでんチャン2001年7月を行くか?

---------------------12月14日---------------------

注ぐ陶展開催中!!! なかなかの好評です。

今日は売上げもたいへん好調だったようですが、

denden店長は、ヘトヘトのようでした。

私はというと、すっかりお店の混雑がおさまった後に

ぴったりお店に入ったみたいで、皮肉たっぷりに

『どうせ来るならもっと早く来い!』って言われました。

でもdendenも疲れながらも、いっぱいのお客様にいらしていただき、

うれしさが隠せないような感じでしたよ。

 

さて、話は変わりますがちょっと宣伝です。

dendenが年に4〜5回ほど、フラワーアレンジを習いに行っている堤田先生の

花がいっぱいのカレンダーです。その季節のお花を絶妙のアレンジで

フォトジェニックに仕上げた、きれいで実用的なカレンダーです。

私はお得意さまの年末の御挨拶用に何十冊か購入しているのですが、たいへん好評です。

堤田先生のホームページ『花乃こころ』で購入できますので、是非、是非おすすめです。

 

---------------------12月2日---------------------

こんなん更新しましたので、読んでみてください。

『注ぐうつわと下町天使』

 

今日、注ぐ陶展のご案内状を発送しました。

よろしくお願いします。

 

---------------------11月27日---------------------

ひさびさに深夜に『ふたり』という映画を見た。

大林宣彦の作品はどれも比較的好きだが、この作品は格段にいいように思われた。

この映画を当時見たことがなく、こんな歳になって

はじめて見れたことは幸運といってよいかもしれない。

きっと若い頃だったら、ゴーストまがいのストーリーをバカし、

いい加減な合成に腹立たしさを覚えたかも知れない。

でも、歳とって霊魂の不滅を信じるようになってからは、

表現の稚拙さの背後にある優しさみたいなものが、ずいぶんと

見れるようになった気がしている。

下記の歌は、この映画のテーマソング「草の思い」で、大林監督自身の

作詞によるものだ。これも舌っ足らずで、やや稚拙な詩に思われるところもあるが、

そんな無垢さがかえって、瑞々しい歌にしている。素敵な歌だ。

 

むかし人の心に
ことば一つ生まれて
伝えてねこの声を
草の思い

風にこの手かざして
みえない森たずねて
あなたの歌をさがして
かくれんぼ

私の足音を聞いてね
たしかな前をみてね
そして今は言わないで
一人砂に眠れば
ふたり対に夢見て
喜びと悲しみの
花のうたげ

 ……

 

---------------------11月21日---------------------

夕飯にひとりで外で外食する。

季節柄、鴨南蛮そばを食す。

ついでにお気に入りの冷酒をいただく。

そぼろ大根もいただく。

思いのほかぜいたくな夕飯になってしまった。

しかし、うまいものを喰うと風邪も吹き飛ぶような気がするから不思議。

でも、風邪をひいて悪くなりはじめは、

いくらうまいものを喰っても効かない。

バイオリズムの波が下がる方向にあるとき、

無理に押し上げようとしても徒労になるようである。

風邪のひきはじめに、薬で治そうとするのも考えものである。

下がる時は、下がるように身をまかせ、

上がる時は、上がるように… 

 

そぼろ大根の汁が、箸ですくえないので、

蕎麦つゆのなかに流し込み、蕎麦湯を注いでいただいた。

鴨のだしとそぼろ汁の甘味が混じりあってうまい。

 ちょっといい気分で蕎麦屋を出ようとしたら、

自動ドアが開かない。

うまいものを喰った時、ありがたい気持ちで頭をたれるように

その店の戸を自分の手で開けて帰りたい。

そんな気がするのは私だけか。

気のきいた店なら、女将が送りだしてくれるから

後ろ手に戸は閉めないですむ。

そんな気の使い方も皆無になる。

頼むから、なんでも自動にしないでおくれ。

せめてうまい蕎麦屋の戸は、自動にしないでおくれ!

バイオリズムも狂う-うまい蕎麦屋の自動ドア。

 

---------------------11月12日---------------------

 今日ラジオで聞いたのだが、大彫刻家ロダンのおもしろいエピソード。

ロダンが街を歩いていると、美術商のショ-ウインドウに自分の名前の

書いてある作品を見つけた。ロダンはそれを作った覚えがまったくなかったので

その美術商を訴えたそうだ。しかしながら、ロダンは敗訴した。

なぜなら、

その作品は間違い無くロダンがかつて作ったものだったから。

つまり、ロダンはその作品をつくったことをすっかり忘れていたのだ。

うっかりものは、芸術家の代名詞である。

概して陶芸家もビジネス的には、信じがたい。

注文の個数や納期を間違えるのは、しょっちゅうだ。

しかし、

その作品を、自分が作った否かわからない陶芸家は皆無だろう。

少なくとも、仮にも陶芸家と呼ばれている人には、

そんな人はいないと信じてる。

まず、陶芸家なら印がなくても、自分の土を見分けるだろう。

ろくろは似てても、削りで自分と気付くだろう。

それに、自分の作った釉の性質を見分けるだろう。

芸術家は、たしかに今この瞬間瞬間に生きているように見えるが、

地に足がついていないような浮遊感がつきまとう。

しかし、

陶芸家は歴史の流れの中にどかんと、存在しているように思える。

毎日のこまごまとした雑用に追われているのにもかかわらず、

過去と現在と未来をつなぐ街道を陶芸家は生き生きと歩いているように思う。

陶芸家は、芸術家なんかより、むしろ杜氏に似てる。

自分自身、上手い酒を呑みたいがために、杜氏は技と感性をみがく。

陶芸家にも 自ら上手い酒を呑むために、うつわを作ってる人が

たくさんいると思うのです。

特に生産物に思いを込めていく念の入れかたが、

とてもに似ていると思うのです。自分自身で万事仕掛けておきながら、

最終的には神様に祈ったりしちゃう部分が、大きい。

それは天気だったり、風土だったり…

でも、

その念の入れかたこそが、命だったりすると私は思うのです。

 

 

---------------------11月6日---------------------

久々に息子9才の発言に笑ってしまいました。

息子蒔人は、小学校三年生ながら、肩が強くてピッチャーをやっています。

こないだこれに勝てば決勝という試合で先発して、

一回に6失点をくらい負けましたが、その時も監督に

『どうしたんだ蒔人!まさか頭使おうとしたんじゃないだろうな』って

言われていました。

我が家でも

『肩以外はぜんぶ弱いやつ』って言われてる。

 

笑ってしまったのは、バットにつける重りのリングの話し。

バットにリング付けてスイングすると、はずした時に

軽い感じでスイングできるので練習に使うでしょ、あれのこと。

ところが、蒔人くんは、バットにそのリングを付けて振ってると、

物理的にバットがどんどん軽くなると思ったらしく、

リング付けてチームメイトに振らせといて、しばらくしてから

『どう、軽くなった? ほんと軽くなったね!ありがとう』

って言ってたらしい。

わが子ながら、その純粋さが、かなり好き。

かく言う私も、

『陶器は使えば使うほど、陶器の多孔質な素地にコトダマリンが蓄積される』って

本気で思ってる。

 

註)コトダマリン:言葉に宿る霊で、古来日本で言霊(ことだま)とよばれてきた非物質存在。
あるいはそれに類似した魂のかけら。

 

 

---------------------11月1日---------------------

新規入荷品 額賀章夫さんの作品を中心に更新しました。

 トップページで、カップをもっている人形は、

ステンレスでお遊びで作ったのですが、


板さんと呼んで下さい。

 

---------------------10月30日---------------------

メニューページと新規入荷品を更新しました。

ご覧下さい。

さて、

一昨日の月はまことのうつわのように、

下弦の半月でした。

その半輪が少し傾くと、月の中のひかりが

地上に注がれるのではないかと思えるほど。

 

“注ぐ”とは、うつわを“傾ける”こと。

安定した状態から、あえて動きへと導くもの。

恋に似ている?

 

---------------------10月25日---------------------

二人展も盛況のうちに終わり、安心して“日々デン”すっかりさぼってやがら〜って

お思いの方もいらしたのだと思いますが、

実は持病の椎間板ヘルニアをこじらせて、ちょっと病んでおりました。

そのあいだに秋はどっぷりと暮れ、

いまや冬の将軍もやってきそうな淋しさだ。

さて、

酒を心から愛した天才詩人 李白。

その多くの詩のなかでも、特に人口に膾炙した詩に、秋の詩がある。

 

峨眉山月の歌

峨眉山月半輪秋 影入平姜江水流

夜発清渓向三峡 思君不見下渝州

 

(峨眉山月 半輪の秋 影は平姜江水に入って流る       

    夜 清渓を発して三峡に向う 君を思えども見ず 渝州を下る)

 

李白が君と呼び掛けているのは、言うまでもなく“月”のことである。

半月が川面に映って、そりゃあ みごとだったのに、

渓流となって、君(月)の姿も見えなくなってしもうたぁ

って歌っていらっしゃるのだ。

私も、この秋は腰痛をこじらせてしまうほど、忙しかった。

秋の一番いい月をおだやかにゆっくり見そこなった気がしてる。

さてこの詩 よくよく読むと酒の歌にも見えてくる

半輪の月とは、盃(サカツキ=逆月)のことか、

清渓とは酒のことか、とは やはり酒のことか。

ああ、はやくこの渓流を下ってしまって 思いっきり酒がのみたいもんだ

って感じにも読めてくるのは、

この酒を飲むには絶好の秋の夜長に

腰痛で、おもいっきり酒を飲めないからなのか。

ああ、

月は秋 夜長ければ秋は酒

 酒を友とし酒はのむべし -den-

 

 

 

 

 

 

---------------------10月10日---------------------

秋の二人展がはじまった。

質 量ともに、たいへん充実!

 

---------------------10月4日---------------------

今朝 リアルな夢を見た。

私は何故かひざを怪我して、

現役の医者である友人に手術してもらっている。

無事手術成功で、礼をと言うと

『いや、水臭いことを言うな。友達じゃないか』と彼が言う。

 

それから、目がさめて、床のなかで夢

を思い返しているうちに、気付いた。

彼の結婚パーティーをやろうといっておれが友人たちを招集した。

そいで彼と友人3人で集まって飲んだのが昨年の夏。

アイツはよばないで、彼女はよぼうとか、かなり具体的に話し合った。

 

それから、はや一年以上会場も日取りも決まらず、

ほっぱらかしなのだ。

やばい!(汗)

夢で催促してきやがった。

そろそろ、

第二回目の結婚パーティ実行会議 兼 飲み会を

開かねば…

 

---------------------10月3日---------------------

新規入荷品を更新しました。

歳月 矢のごとし

ですなぁ〜 本年ももはや残すところ3月。

その年内に日本が戦争に加担しないことを祈ります。

さて、DENはいたって平和ですが、

もうじきに『秋の二人展』がはじまります。

そして

年末12月には、数名の人気作家さんにより、

『注ぐうつわ展』を予定しております。

急須、酒注ぎ、片口鉢、醤油差しなどが集合する予定です。

そもそも注ぐうつわと受けるうつわがあるとすれば、

注ぐ方が男性で、受けるほうが女性になりましょうか。

私にとってはどちらが、どちらでもいいのですが、

その注ぐ行為なり、注がれる現象なりに、たいへん関心があるんです。

極論すれば、性交渉的とでも言っていいのでしょうか、

濃厚なコミュニケーションを感じるわけです。

皿や鉢は、銘々であっても、徳利や酒注ぎや急須なんかは、

その場にたいていひとつです。その一なる中身(酒とか茶)を共有するのが、

仲間意識の確認だったりしてきたわけで、『注ぐ』という行為には

性的、宗教的、社会的、経済的…いろいろな意味あいを含んでいる。

そして、その行為のはじまりは、いつもうつわを手にもつことであり、

人間どうしの関係以前に、人とうつわとの関係があるのです。

そういう意味では、うつわは、酒や茶に劣らず、人間関係の媒体に

なっていることに改めて気付くのです。

コミュニケーションの媒体としていまや盛んな電波や光に負けないで、

焼き物も、もっともっと頑張っていただきたい

と思う、中秋の夜であります。

 

 

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